テレビや雑誌を見ていると、毛穴が一切見えずまるで陶器のようなツルツルの肌の人がいます。
もちろん、メイクや撮影後の画像処理で毛穴を消している人もいるとは思いますがそれでも肌が綺麗な方を多くみます。
それに引き換え、鏡で見た自分の顔の毛穴、特に鼻のてっぺんや、小鼻の周り、Tゾーン周辺、頬のあたりはどうしてこんなにも目立つのかとお嘆きの方も多いと思います。
そこで疑問が生まれます。

「毛穴はどうして目立つようになるの?」
「毛穴が目立っている人もいれば、目立たない人もいる。その違いは何なの?」
毛穴が目立つ要因ー毛穴の形
毛穴が目立つ原因としてまず考えられる理由、それは…
毛穴の形です。
まず目立たない毛穴の形は肌表面の穴が小さく毛穴の奥まで一定の大きさです。
しかし、目立つ毛穴は、毛穴の奥よりも肌表面に近づくにつれだんだん大きく、漏斗状(すり鉢状)になって広がっているため、毛穴が開いて見え、非常に目立つのです。
毛穴が目立つ要因ー肌のキメ
次に重要なのが…
肌のキメです
肌には細かく溝が走っており、三角形や四角形状に模様浮き出て見えます。この模様の部分を皮丘(ヒキュウ)と呼びます。
その溝と溝が交わる所に毛穴があります。
(例としてご自分の手の甲を良く見てみてください。)
この三角形や四角形の部分、皮丘の一つ一つの面積が小さく、また規則正しく並び、そしてハリがあり盛り上がっている状態を「キメが整っている」と呼びます。
キメの整った肌は、肌表面がツルンとしして見え、そして皮丘の部分が盛り上がっているので毛穴も目立たなくなります。
しかし、この「肌のキメ」が整っていないと、皮丘の部分にハリがなく、溝一つひとつが広がって見えるため、溝と溝の交わる部分にある毛穴が目立ってしまうと言うわけです。
つまり、毛穴が鉢状に広がり、その上、キメが荒い肌だと毛穴はとっても目立つことになります。
毛穴が目立つ要因ー角栓が毛穴を広げている
毛穴の目立つ人の肌を分析すると、皮脂が多く、その皮脂の中にオレイン酸などをはじめとする不飽和脂肪酸が多いことがわかりました。
この皮脂中のオレイン酸は角化細胞(ケラチノサイト)にカルシウム流入を誘発させてしまうことで、表皮細胞は正常に角化できず、角質層に核を残したまま細胞が増殖してしまいます。
(ちなみに、角化というのは肌の新陳代謝(ターンオーバー)の最終段階のことです。)
どんどん増える角質に
ただでさえ分泌が増している皮脂が加わり、
これが角栓となり毛穴を広げていきます。
これが毛穴の開くメカニズム(不全角化)なのです。
当然、生まれつき毛穴サイズの大きい方は、皮脂が溜まりやすいのでさらに黒ずみのもとになる角栓も目立ちやすくなってしまうわけです。
また、生まれつき毛穴サイズの小さい方でも、スキンケアを怠ったり日々の生活習慣が悪ければ老廃物や皮脂が溜まり、毛穴はだんだん開いていきます。
毛穴が目立つ要因ーまとめ
今回は、毛穴が目立たない人と、あなた毛穴が目立つ違いについて記してみました。
毛穴が目立つ理由の一つである、「毛穴の形」については、先天的な(生まれつき)要因もありますのでなかなか努力のしようがない部分ではあります。
しかし、「お肌のキメ」「毛穴の汚れの除去」については努力次第でいくらでも改善が叶います。
他人の毛穴をいくら羨んでもあなたの毛穴が小さくなる事はありません。
毛穴ケアに必要な泡立ちの良い洗顔料と、化粧水や保湿液を使って地道にケアを重ねていく事が重要なのです。
地道に頑張っていきましょう。