毛穴を綺麗にしたくて顔を洗ってさっぱりしたのに、少し時間がたったらなんだかテカテカしてきてる。特に鼻の頭なんて毛穴に脂が浮いてるのが見える…

え…なんで??
と、思いの方も多いとおもいます。

実際、私もそういう思いをしてきました。
そして原因を探るうちにいくつかの要因に辿りつきました。

キーワードは「洗顔」「皮脂膜」「保水」「保湿」です。

毛穴ケアという視点から洗顔について考えてみる

私達が、洗顔する事で肌表面から汚れやベダベダ感が落ちます。
しかしそれと同時に皮膚の上から水分と皮膚を覆っている大切な成分も除去してしまっているのです。

そもそも肌は皮膚にある「汗孔から分泌される汗」「毛穴の皮脂腺から分泌される脂」とが混ざったりあったもので覆われています。
この皮膚を覆っているものこそ、天然のスキンクリームとも呼ばれる「皮脂膜」です。

皮脂膜には以下のような働きがあります。

  • ・皮膚から水分の蒸発を抑え乾燥肌になるのを防ぐ機能
  • ・皮膚表面の角質層の剥離を抑える機能
  • ・皮膚表面を酸性に保ち雑菌の繁殖を抑える機能

どれも肌をキレイで健康に保つには欠かせない機能です。
しかし、洗顔によりこの皮脂膜を除去してしまった状態は、毛穴ケアという視点からみると以下のような状態になっているという事になります。

  • ・洗顔により皮膚表面の水分が非常に少ないと体は判断し、水分蒸発を抑えようとするために毛穴にある皮脂線皮脂分泌を過剰にする
  • ・角質の剥離が進み毛穴に詰まる。角栓となる
  • ・肌表面の雑菌繁殖を抑える事ができずニキビや肌トラブルを引き起こす。

なんという事でしょうか、いつもどおりに洗顔した事で問題続出しました。
洗顔する事で汚れと一緒に大事な皮脂膜をも除去してしまいました。
それにより皮脂分泌が増え、毛穴がつまり、ニキビや肌トラブルが起こる可能性が増えてしまいました。
毛穴を綺麗にしようとしたらかえって毛穴に汚れを詰めてしまいました。

ここまでのおさらい

つまり、

  • ・洗顔した事で、汚れと一緒に皮脂膜も落ちた
  • ・皮脂膜が除去され、水分が蒸発する事を抑える為に皮脂分泌を過剰にした。(ベタベタの元)
  • ・皮脂膜が除去された事で角質の剥がれが助長され角栓を作りだした。(角栓の元)
  • ・結果、洗顔したのに肌がベトベトする。毛穴の角栓詰まりが増え毛穴が広がってしまった。
  • ・毛穴を綺麗にしようと洗顔をする。以降、1に戻って繰り返す….

これはかつて、私が実際に体験し陥ってしまった間違った毛穴ケアの流れです。
理解が足りなく「ただ洗顔すれば良い」と思ったがために、結果的にかえって毛穴をより広げてしまいました。

かつての私はどのような洗顔と毛穴ケアをすべきだったのか

洗顔自体には問題はありません。
しかし、洗顔する事で肌がどのような状況に置かれるかを理解していなかったのです。
私がすべきだったのは「保水」と「保湿」だったのです。

・皮脂腺が除去された事で水分蒸発を抑える為に皮脂腺が活発に活動し、皮脂を過剰に分泌する前に洗顔後すぐに肌へ化粧水やローションなどで十分な水分補給をするべきだった。

・化粧水使用後もそのままだとかえって水分蒸発に繋がり、結果乾燥による角質の剥がれを助長しててしまうので、保水後には水分蒸発を防ぐために乳液やクリームなどで「保湿」をするべきだった。

ここまでケアをする事で、過剰な皮脂の分泌を抑え(ベタつきの抑制)、角栓が作られる事を防ぐ事ができるのです。
皆さんも「洗顔とは何か?」「皮脂膜とはなにか?」この2点をしっかり理解し、洗顔をしたら必ず「保水」と「保湿」をするよう行うよう心がけてくださいね。